髪の毛を増やすには?育毛・発毛の違いを徹底解説!

はじめに

育毛剤を使用する男性

今回は育毛初心者の方のために

育毛・発毛

をそれぞれ分かりやすく説明していきたいと思います!

Amazonなどのショッピングサイトで育毛関連商品を調べると、

「育毛 抜け毛・薄毛予防 育毛剤」

「発毛促進 発毛剤」

など用語が出てきます。

これらの言葉を混同してしまって、ご自身のお悩みに適しない商品を使用してしまうと適切な毛髪改善が望めないでしょう。

特に「育毛」と「発毛」は同じ意味として捉えられることも多いのですが、実は似て非になるものです。

この記事でしっかり違いを理解して、ご自身の毛活に活かしてください!!

結論:育毛と発毛の違い

元気な毛

結論から先に述べます。

育毛と発毛の違い以下にまとめました。

育毛とは

「育毛」とは、現在残存している髪の毛の成長を助けて、太く長く抜けにくい髪に育てることをいいます。

具体的には、今ある毛が健やかに育つような頭皮環境をキープしたり、そのような環境が崩れている場合には再構築することを期待するものです。

発毛とは

「発毛」とは自分の髪が生えてくることをいいますが、一般的には抜け落ちた髪を再び生えてくるようにすることをいいます。

具体的には、男性ホルモンなどに働きかけヘアサイクルを改善していくことで毛を生やしていく行為のことや、
その行為で実際に毛が生えるという現象のことを指します。

育毛剤と発毛剤の違い

発毛剤と育毛剤

ここまでで育毛と発毛の辞書的な意味の違いを説明してきました。

では次に、育毛剤と発毛剤の違いについて説明していきます。

育毛剤と発毛剤、巷では同じ意味として認識している人が多いですね。

しかし、この二つには大きな違いがあります。

この違いを理解できていないと、自分に合った毛活もできなければ、誇大広告に惑わされてしまう危険性もあります。

2つの違いをしっかりと理解していきましょう!

育毛剤の特徴

育毛剤を使用することによって

頭皮環境をキープすること・頭皮環境が崩れている場合には再構築することにより、今ある毛を育てる効果を促進することが望めます。

この基本的な効果に加え、

健全な頭皮環境が構築されることから将来起こるかもしれない薄毛や抜け毛を予防し、

将来への布石を敷くことも出来ます

そのため育毛剤は現在薄毛や抜け毛で悩んでいる人だけではなく、

将来薄毛や抜け毛が不安な人にとってもお勧めすることが出来ます。

発毛剤の特徴

発毛剤を使用することにより、男性ホルモンなどに働きかけ、ヘアサイクルを改善していくことで毛が生える作用を促進させることが望めます。

発毛剤には、

「男性型脱毛症」(AGA)に対して効果を発揮する「ミノキシジル」という発毛成分が配合されており

この成分が発毛作用を促します。

ミノキシジルは毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって、通常のヘアサイクルに戻す効果

があります。

AGAについての詳しい記事は以下をご参照ください↓↓

医薬品と医薬部外品

育毛剤・発毛剤の違いとして、医薬品と医薬部外品の違いがあります。

育毛剤は、薄毛の予防や現状維持に使われる「医薬部外品」

発毛剤は、疾患や症状を治療・改善する「医薬品」

としてそれぞれ厚生労働省に認定されています。

この二つを分けるのは”目的”と”効果”の点です。

「医薬品」は、病気の予防・治療を目的として薬であり、厚生労働省から「配合されいている有効成分」の効果が認められたものを呼びます。

「医薬部外品」は病気の予防・衛生などを目的とした薬で、有効成分が一定の濃度で配合されています。

医薬品よりも効果が穏やかなのが特徴です。

項目 表示分類 購入できる場所
発毛剤 医薬品 薬剤師や登録販売者がいる薬局やドラッグストア
育毛剤 医薬部外品 販売場所の制限なし

育毛剤と発毛剤は表示の面でも、明確な違いがあります。

この違いから購入できる場所も異なってきます。

医薬品は医師の診断が必要な「医療用医薬品」と、薬局・薬店で市販される「OTC医薬品」があります。”OTC”とは「Over The Counter」の略です。

つまり、薬剤師さんや登録販売者がカウンター越しにいる薬局やドラッグストアで購入することができます。

反対に、医薬部外品の場合はこのような販売場所の制限がありません。

オススメは”育毛剤”から始めること

育毛の始め方

育毛剤・発毛剤を初めて使う人のために、毛活先生から始め方のアドバイスをしたいと思います。

オススメは

育毛剤から始めてみることです。

両者ともに言えることですが、これらの効き目は人の体質による部分が大きく人によっては大きな効果が出たり、反対に全く効果がない人もいます。

育毛剤は副作用のリスクを抑えて頭皮環境を整えることが出来ます。

これに対して発毛剤は効果が強い分副作用のリスクも大きくなります。

また、費用の面では育毛剤の方が発毛剤よりも断然安いため、効果が出なかった時の経済的ダメージを抑えることが出来ます。

加えて、育毛剤には予防的効果を持っているため、事前に薄毛の進行を防ぐことが出来ます。

これらの事情を考えて、育毛剤から始めるのがベストだと考えています。

以下では副作用・価格面から見た両者の違いを見ていきます。

副作用に違いがある

両者を選ぶ基準の一つとして、それぞれの持つ副作用を知る必要があります。

育毛剤は医薬部外品・発毛剤は医薬品という違いがあるので、副作用の程度も異なってきます。

この副作用が不安で使用に踏み切れない人もいるでしょう。

それぞれの副作用について正しく理解して、恐怖を克服していきましょう。

ミノキシジルの副作用

育毛剤と発毛剤の副作用の差は「ミノキシジル」の有無により大きく変わってきます。

ミノキシジルの副作用には、主に以下の症状が考えられます。

発毛剤(ミノキシジル)の副作用
  • 頭痛、めまい、動悸、意識が遠のく、息切れ
  • 血圧低下、心拍の増加、胸の痛み、手足のむくみ
  • 皮膚トラブル、湿疹、かゆみなど

発毛剤は医薬品とされているため、ミノキシジルが1~5%程度配合されています。

発毛剤使用の際は以上の副作用を考慮する必要があります

反対に、育毛剤は医薬部外品であることから、ミノキシジルは配合されていません

そのため、副作用については皮膚トラブルなど一般的な外服薬と同じもの程度と考えてください。

育毛剤の副作用

頭皮のかぶれ、あかみ、かゆみ、フケなど

育毛剤の方が安い!

育毛剤から始めることを進めるもう一つの理由として、価格面に大きな違いがあります。

こちらの表は主な発毛剤の価格を比較したものです。

発毛剤は医薬品ということもあり、容量が少ない割に値段は高くなる傾向があります。

1㎖当たりの平均価格は、約78.4円となっています。

発毛剤の価格比較

これに対して、育毛剤の方は容量が大きく、安価で購入することが出来ます。

以下の表は主な育毛剤の価格を比較したものです。

1㎖当たりの平均価格は、約19.4円となっています。

育毛剤の比較

容量と価格に注目すると、育毛剤は発毛剤より4倍以上安いという結果になりました。

価格の面に注目しても、育毛剤の方が失敗してしまった時のリスクは小さいことがわかります。

育毛剤の予防的効果

はげてしまった後の対策として、育毛剤や発毛剤以外にもたくさんの方法があります。

例えば、AGA治療、植毛・増毛など。

しかし、これらの対策はたくさんのお金と時間が必要となります。

また、一度剥げてしまえば周囲からのストレスも相当なものとなるでしょう。

逆に、はげなければ無駄なお金も時間もストレスもかかりません。

なので、はげてしまう前に事前に手を打っておくことが非常に重要になります。

予防的な側面があることから考えても、育毛剤から始めることをオススメします

育毛剤と発毛剤の使い分け

育毛剤と発毛剤の使い分け

上の図では、頭皮状況を0から100まで振り分け、それぞれの頭皮状況を分かるようにしました。

この図を用いて、育毛剤と発毛剤の使い分けを説明していきます。

使い分けその1

まず一番右(100の時)、薄毛進行がまだ始まっていない状態です。

この場合、推奨するのは育毛剤となります。

最も望ましいことは、薄毛を事前に予防して進行が始まらないことです。

予防という意味でこちらは育毛剤を推奨します。

使い分けその2

反対に一番左(0の状態)の時には、発毛剤を推奨します。

髪の毛が全くない場合には発毛剤を使用しましょう。

使い分けその3

そして、悩まれている方が最も多いであろう、真ん中の二つの状態(50前後)。

薄毛が進行してきているけど、まだ髪の毛が残っている」という状態です。

この場合、育毛剤を推奨します。

育毛剤には、原状回復させる効果や今ある髪の毛を育てる効果があります。

少しでも髪の毛が残っているならば、育毛剤を使ってみましょう。

育毛剤に効果が出なかった時

育毛剤から始めたけど、ダメだった…

そういう人は、発毛剤もしくはAGA治療にチャレンジしてみましょう!

順序としては

発毛剤を使用→効果がなければAGA治療

という流れがベストです。

AGA治療には育毛剤や発毛剤とは比べ物にならない位の費用が掛かります。

まずは発毛剤から始め、それでも効果がなければAGA治療をチャレンジしてみましょう。

詳しい始め方についてはまた別の記事で説明していこうと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

育毛剤と発毛剤は似ているようで、効果や表示上の分類、副作用に違いがあります。

この違いが理解できていれば、あなたの毛活も大きく前進をすることが出来るでしょう。

正しい知識を取り入れて、楽しく毛活していきましょう!