育毛剤の副作用 3つのウワサ
毛活先生
毛活先生

こんにちは!

今回の記事のテーマは「育毛剤の副作用にまつわる3つのウワサ」です。
育毛剤の使用を考えている方で、副作用が心配で踏み切れないという方も少なくないでしょう。
ネット上では育毛剤と発毛剤の副作用を混同した記事がたくさんあり、何が本当なのかわかりづらい状況です。

この記事では育毛剤の副作用について誤解をされがちな点について解説し、不安を解消していきます!

この記事を読んで分かること
  • 育毛剤と発毛剤の違いが分かる
  • 副作用のキーポイントである”ミノキシジル”について、詳しく知ることが出来る
  • 育毛剤がリスクの少ない商品であることが分かる

育毛剤 副作用にまつわる3つのウワサ

育毛剤の副作用について、インターネット上で多くの人が3つの不安を抱いています。

  1. ED(勃起不全)になる
  2. 心臓への負担が大きい
  3. 女性は使用してはいけない

の3つです。

結論から申し上げると、
これらの不安が生じるのは発毛剤であって、育毛剤ではありません。

ここからは、育毛剤と発毛剤の副作用を混同してしまい生じた、「3つ不安」の原因が本当に育毛剤にあるのか、また生じる可能性があるのかについて検討していきます。

育毛剤と発毛剤の違い

まずこれらの問題を考える前提として、育毛剤と発毛剤の違いを知っておきましょう。

育毛剤「今ある髪」にアプローチし、将来起こるかもしれない薄毛・抜け毛の予防を目的としているものです。

厚生労働省により認可された育毛成分が配合されており、医薬部外品として扱われます。
医薬部外品は医薬品よりも人体に与える影響は少なく、副作用も小さいといった特徴があります。

育毛剤使用による副作用は、一般的な外用薬の副作用と同程度のものが生じる可能性があります。

育毛剤の副作用
頭皮のかぶれ、あかみ、かゆみ、フケなど

これに対して発毛剤は、新しい毛髪の発毛と成長を促すことを目的とするものです。
特に薬局などで購入できる発毛剤には「ミノキシジル」という国に認可された発毛成分が含まれており、医薬品に分類されます。
発毛剤は育毛剤よりも人体に与える影響は大きく、副作用も大きくなります

発毛剤の主な成分は「ミノキシジル」「デュタステリド」「フィナステリド」「プロペシア」があります。

下の表では各成分の効果と副作用をまとめました。

発毛剤の成分 効果 副作用
ミノキシジル 血流促進・発毛作用
デュタステリド 男性ホルモンDHT抑制・抜け毛防止作用
フィナステリド 男性ホルモンDHT抑制・抜け毛防止作用
プロペシア 男性ホルモンDHT抑制・抜け毛防止作用

そして、育毛剤と発毛剤の副作用の違いの最も大きい点は、「ミノキシジル」配合の有無だと言えます。
ミノキシジルは発毛剤に配合され、育毛剤には配合されていません

 

育毛剤と発毛剤の違い

ミノキシジルの副作用

先程も触れましたが、ミノキシジルは国に発毛成分が認められるほど強い効果を持ちます。その反面、副作用も強く不安視する人も多くいます。
この不安が最初に挙げた3つのウワサを巻き起こしています。

つまり、3つのウワサはミノキシジルが配合される「発毛剤」が発端であり、育毛剤との関連は薄いということです。

では、ミノキシジルにはどのような副作用が考えられているのか、ミノキシジル配合の”リアップ”という発毛剤について国が行った調査を基にまとめます。

ミノキシジルの副作用の発現状況(多い順)
「適用部位そう痒感」123件、「適用部位発疹」43件、「頭部粃糠疹」 33件、「接触性皮膚炎」32件、「適用部位紅斑」31件、「適用部位刺激感」13件、「頭痛」 10件、「浮動性めまい」「動悸」「適用部位乾燥」「血圧上昇」が各6件、「適用部位疼痛」 「適用部位熱感」「適用部位腫脹」が各4件、「末梢性浮腫」「適用部位分泌物」「心拍数 増加」が各3件、「眼痛」「耳鳴」「発疹」「裂毛」「蕁麻疹」「皮膚のつっぱり感」「適 用部位炎症」「適用部位発汗」「適用部位変色」「適用部位びらん」「適用部位痂皮」が 各2件、「不眠症」「体位性めまい」「感覚鈍麻」「睡眠の質低下」「眼瞼炎」「眼充血」 「霧視」「心不全」「ほてり」「腹痛」「上腹部痛」「紅斑」「毛髪変色」「毛髪障害」 「多毛症」「そう痒症」「脂漏性皮膚炎」「夜間頻尿」「適用部位浮腫」「胸痛」「浮腫」 「適用部位異常感覚」「適用部位皮膚剥脱」「アラニンアミノトランスフェラーゼ増加」 「眼圧上昇」「血中アルカリホスファターゼ増加」

ミノキシジルの副作用で最も多いのは、「かゆみ、乾燥、発疹」などの皮膚トラブル
続いて多いのが、「めまい、動悸、血圧上昇」などのミノキシジル特有の副作用です。

なぜこのような副作用が生じるのかについては、後述の「心臓に負担がかかる?」にて触れていきます。

ウワサ①:育毛剤を使うとEDになる?

男性はきになるあの症状

まずは「育毛剤を使ったらEDになる」というウワサについて検証していきます。
デリケートな内容ですが、男性にとっては気になる内容ですね。

そもそもEDとはどういったものなのでしょうか?

ED(勃起不全)とは、「勃起機能の低下」を意味する英語Erectile Dysfunctionの略です。専門的には「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」とされています。

つまり、EDになってしまうと勃起時に硬さが不十分であったり、勃起状態の維持が難しかったり、そもそも全く勃起が起こらないといった症状が見られます。

EDの原因としては以下の4つがあります。

  • 器質性ED
    動脈硬化の進行や神経に障害がある場合 50代に多い
  • 心因性ED
    精神的なストレスがある場合 30,40代に多い
  • 混合型ED
    器質性EDと心因性EDが合わさったもの
  • 薬剤性ED
    EDの原因となる薬剤を服用している場合

「育毛剤を使用するとEDになる」というウワサは上の枠で挙げた4つ目の原因である「薬剤性ED」に基づくものでしょう。

では、どうしてこのようなウワサがささやかれるようになったのでしょうか?EDと育毛剤・発毛剤の関連性を見ていきましょう。

EDや性欲低下などの副作用の発生について、育毛剤・ミノキシジル配合の発毛剤ともに確実と言える報告はありません

おそらく、同じAGA治療薬であるプロペシアの影響でしょう。
プロペシアは内服薬で、有効成分フィナステリドが含まれており、「5α-還元酵素」の働きを阻害することで、脱毛を防止する薬です。
この薬の副作用の中で最も出現率が高いのが、勃起機能障害やリビドー減退などの男性機能の低下です。

プロペシアの副作用から派生して、「育毛剤を使うとEDになるらしい」といったウワサが生じていると考えられます。

育毛剤を使ってもEDになる危険性は確認されておらず、ミノキシジルが含まれる発毛剤もEDになる副作用は確認されていません。
EDの副作用が確認されているのはプロペシアです。

ウワサ②:心臓への負担が大きい

心臓には負担がかかる?

次に「育毛剤は心臓に負担がかかる」といった不安について検証していきます。
こちらはミノキシジルの副作用が関係してきます。

ミノキシジルはもともと血管を拡張して血圧を下げるために開発された飲み薬でしたが、薬を飲んでいた患者さんの髪や体毛が濃くなったことで発毛剤として使われるようになりました。

ミノキシジルを含む発毛剤には皮膚に直接塗る外用薬と、飲み薬である内服薬の2種類のタイプがあります。
外用薬の場合、内服薬に比べて成分の浸透力は低く、薄毛に対してゆるやかな作用になります。そのため、長期投与をした場合でも重篤な副作用は認められておらず、頭皮のかゆみやかぶれが主な副作用に当たります。しかし、「ミノキシジルの副作用」で見たように、外用薬であっても「めまい、動悸、血圧上昇」などの血圧の降下に伴う副作用が一定数確認されています。

これに対して内服薬の場合、成分の浸透力は高く、成分が血液に入り全身へ流れます。元々が血圧を下げるための薬であることから、頭痛や動悸など重い症状まで起こる可能性があります。このように副作用が大きいことからミノキシジルの内服薬は国内未承認となっていいます。

育毛剤を使用しても心臓に負担はありません。
心臓への負担が確認されているのは発毛剤で、特に内服薬です。

ウワサ③:女性は使っちゃだめ?

女性は使っちゃだめ?

最後に「女性は育毛剤を使ってはいけない」というウワサについて検証していきます。
こちらにもミノキシジルが関係してきます。

ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)の治療薬として、主に男性向けとして使われてきました。

しかし、2017年の日本皮膚科学会で発表された「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によれば、男女問わず推奨度Aと最高推奨評価を与えています。
ここから、女性がミノキシジルを使用しても問題ないことがわかります。ただし、男性型脱毛症は5%のミノキシジル、女性型脱毛症は1%のミノキシジルの外用が推奨されています。

そのため、女性が市販で発毛剤を購入するとき、男性用の発毛剤を購入してしまうと濃度が高まり発毛の可能性も上がりますが、副作用のリスクも高まるので注意が必要です

女性が育毛剤を使用しても問題はありません。
発毛剤を使用する際は、ミノキシジル1%の女性用を選びましょう。

育毛剤の副作用

これまで、育毛剤にまつわる3つのウワサについて説明してきましたが、いずれもミノキシジルが含まれる発毛剤と育毛剤を混同していたために生じていました
では、育毛剤はどんな副作用があるのかについて見ていきましょう。

育毛剤はミノキシジルが配合されていません
そのため、発毛剤と比べて副作用も弱まります。

育毛剤に考えられる副作用は、一般的な外用薬の副作用と同じ程度と考えてください。

育毛剤の副作用
頭皮のかぶれ、あかみ、かゆみ、フケなど
育毛剤は発毛剤よりも副作用が少なく、今ある髪を育てることによって薄毛対策をすることが出来ます
このように、リスクを抑えて一定の効果を発揮できることから、これから育毛を始める多くの方にお勧めすることができます
育毛剤の副作用

まとめ

  • 副作用①「ED(勃起不全)になる」
    ⇒育毛剤・市販で購入できる発毛剤では確認されていない
  • 副作用②「心臓への負担が大きい」
    ⇒育毛剤とは関連が薄く、ミノキシジルを含む発毛剤では一定数確認されている
  • 副作用③「女性は使ってはいけない」
    ⇒育毛剤は男女の区別なく使用できる。ミノキシジル配合の発毛剤は男性:5%/女性:2%のミノキシジル外用を使用する。

今回は育毛剤にまつわる3つのウワサについて解説しました。

ネット上ではたくさんの情報が入り混じってしまい、何が本当なのかわかりづらくなってしまっています。

正しい情報を取り入れ、デマ情報に流されず適切な毛活を行えるようになりましょう!